生活の中でイベントを考えてみよう

介護でマンネリになりがちな生活の中にイベントを盛り込むことは、患者さんにとっても周りの人にとってもよい気分転換になります。 「闘病の中にもこんな楽しいこともあった」という思い出は、のちのち家族の心の支えにもなります。イベントの企画は、たいそ…

「誰かの役に立ちたい」と病人は思っている

ご家族からすれば、患者さんには「早くよくなってもらいたい。そのためには、安静にして、しっかり病気と向き合ってもらわないと」と思うことが多いでしょう。 けれど、この「安静にして、しっかり病気と向き合う」というのは、患者さんにとって案外きついこ…

ケンカがお互いのストレス解消になることも

そうはいっても、「相手の話をよく聞く」「気持ちに添って会話を進める」ということはとてもとても大変なことです。かくいう私も、「ああ、あのときもっと患者さんの話を聞くんだったなあ」と反省することもしばしば。 ですがら、皆さんも「落度のない会話を…

問題解決より大切なのは「話を聞くこと」

とかく私たちは、悩みや問題を抱えている人を見ると、「なんとかすぐその場で、問題を解決してあげなければ」と思いがちです。 ところが多くの場合、相手は解決方法を講じてもらうより以前に、グチを聞いてもらいたいものなのです。 家族に求められるのは、…

うろたえると病人は不安が増す

では、相手の心の声に耳を傾けるにはどうしたらいいのでしょう。 まずは、自分の心の中でおしゃべりするのをやめましょう。「がんなの?」「死んでしまうの?」と質問されると、「何て答えよう。変なことは答えられないし」とあれこれ考え込んでしまうでしょう…

病人の「心の声」に耳を傾ける

問いかけに隠された真実を読み取る 「病人から『私はがんなの?』『私、死んでしまうの?』と間かれたら困るから、見舞いには行けない。話ができない」という話を、ご家族や近しい方からよく耳にします。 実は医者や看護師でも、同じような悩みを持っていてな…

何でもない会話が実はいちばんほっとする

「でも、具体的にどんな話をすればいいのか……。病気の人にふさわしい話って、どんなものでしょう」 多くの患者さんは特別扱いされたり、同情されたりすることをいちばんいやがるようです。 そんなふうにされると、なんだか今までの自分と変わってしまったよ…

病人が望む対はこんなところからわかる「そうはいっても、病人は大変な悩みを抱えているわけだから、気をつかわないわけにはいかない。

相手の望むように接するにはどうすればいいのだろう」と思う方がいるかもしれません。「がんにかかる」という状況は、想像のつきにくいものだから戸惑いますよね。 そんなときは、失恋したり、仕事で大失敗をしたときのことを考えてみましょう。 失恋や仕事…

病人に対しての先入観は捨てること

病人に対しての先入観は捨てること 家族や親戚、あるいは親しい人が「がん」と診断を受けたとき、多くの方が、「これからその人とどう接していけばいいのか」という悩みを抱かれるといいます。 「がん患者さん」と聞くと、ほとんどの人はまず、「きっと、い…

「いちばんいい生き方」は「自分らしい生き方」

「いちばんいい生き方」は「自分らしい生き方」 といっても、「がんとの共存なんてそんな達観したことは考えられない。悪いところがあったら、どんなに小さくてもとってほしいと思うのが人情だろう」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。 それも、ひとつ…

「治せないガン」と医者から宣告されたとき

医者から、「治せないがんです」と言われたら……。大切な人にしても、本人にしても、考えただけでも、ぞっとする話です。 「そんなことを言われたら、どんなふうに気持ちを支えて生きていけばいいんだろう」思う方も多いのではないでしょうか。 「それも運命…